« 美髪トップは仲間由紀恵とキムタク | トップページ | 上戸彩が“未婚のママ”に…TBSドラマ「涙そうそう」第2弾 »

2005/09/10

湯川れい子「音楽に酔いしれて…」2 大橋巨泉

 私が音楽に興味を持ったのは、フィリピンで戦死した兄がきっかけでした。兄が出征直前に吹いていた口笛のメロディーが、中学生になって聴いた米軍のラジオから突然、流れてきたんです。それから夢中で進駐軍のラジオにダイヤルを合わせるようになったんですね。

 ペリー・コモ、ドリス・デイ、トニー・ベネットを知り、高2でプレスリーに出合った。その頃に出てきたモダンジャズにも、とても心ひかれました。

 それでも、すぐに音楽に関わる仕事ができるわけはありません。わたしにそのきっかけをつくってくれたのは、有楽町にあった「コンボ」っていう小さな喫茶店。実は私、高校を出て一時期、女優の仕事をしていたことがあるんです。映画監督の今井正先生が山田五十鈴さんたちとやっていらした独立プロのオーディションを受けたら、合格しちゃって、事務所のあった銀座に通っていました。そこで出入りしていたのが「コンボ」なんです。

 進駐軍の兵隊さんがアメリカの33回転のLPを持ち込んでいて、当時、早稲田の学生だった大橋巨泉さんや、ボイス・オブ・アメリカでDJをしていらしたいソノてルヲさん、サックスの渡辺貞夫さんといった方たちも出入りしていました。

 お店では皆でLPを聴きながら侃々諤々(かんかんがくがく)やるんです。音だけを聴いて誰が弾いてるかを当てるゲームをしたり。ガレスピーだとかマイルスだとか。夢中でしたね。

 そんな時、「スイングジャーナル」に投稿した評論が注目されてジャズ評論を書くようになったんです。まだティーンエージャーで、今読み返すと、ホントに怖いもの知らずなことばかり書いてましたね。

 そうこうするうち、植草甚一さんや油井正一さんといった錚々(そうそう)たる方たちの「ホット・クラブ」という会にも顔を出すようになりました。紹介してくださったのは音楽評論家の福田一郎先生。福田さんは「オマエさんはポップスについても書いたほうがいい」と雑誌の連載を私に譲ってくださって、それが今につながっています。今でも本当に感謝です。

◆ゆかわ・れいこ 東京都目黒区に生まれ、山形県米沢で育つ。10代でジャズ評論家としてデビュー。その後はDJ、作詞家、執筆活動、テレビでのコメンテーターと幅広く活動中。現在は環境問題やボランティア活動にも精力的に取り組んでいる。

« 美髪トップは仲間由紀恵とキムタク | トップページ | 上戸彩が“未婚のママ”に…TBSドラマ「涙そうそう」第2弾 »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4198/5867763

この記事へのトラックバック一覧です: 湯川れい子「音楽に酔いしれて…」2 大橋巨泉:

« 美髪トップは仲間由紀恵とキムタク | トップページ | 上戸彩が“未婚のママ”に…TBSドラマ「涙そうそう」第2弾 »