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初冬のイトウ

 昔の話ですが誰と行ったのか?何処へ行ったのか?記憶が定かでは有りませんがこのときのシーンだけは鮮明に覚えてます、その時のお話をしますね。

 もう初雪の便りが聞こえてしばらくしてからのイトウを求めての釣行でした、既に夜間の気温は氷点下、夜中の内に同行者の迎えに来ていただいてひたすら東へ向かいのでした、当時はまだ学生の身分で運転免許も有りませんでしたが窓から流れて消える風景に心を奪われました。

 現地に付いて外に出ると僅かな眠気も吹き飛ぶ位の突き刺すような寒さでした、夜明けまで少し時間が有りますが薄暗い中で準備を始めて足元が見えるくらいになった頃に川べりに移動を開始したのです、足元の草は凍りつきシャキシャキと音を立てて静寂の時間の中に響きます。

 微妙に薄明くなった空が照らし出した流れは蛇行を繰り返した形のまま薄氷を貼ってました、彼は「この氷なら日が昇れば溶けるからそれまで待とう」と次げてガソリンストーブを取り出し湯を沸かし始めました、ケットルの温度が上がるに連れて真っ白な水蒸気が直ぐに消える事無く美しい形を保ち上を目指すのです。

 湯が沸いた頃に火を止めてカップ麺とコーヒーに湯を注ぎコーヒーを飲みながら出来上がりを待つのです、そしてカップ麺も頂き又静寂の時が訪れた頃にストーブから金属音「カッキン! カッキン!」が妙に響いたのが記憶に残ってます。

 しばらく時間が過ぎ去り夜明けが始まりました、目にまぶしい太陽が昇って来たのです、済んだ空気の中では妙に眩しく感じます、その景色に見惚れていたのですがふと川辺に目を向けると小さなネズミが川の方へ向かって行きました、このサイズなら川を渡れるで有ろうと思われるサイズです。

 じっくり観察してると周辺を良く観察しながら慎重に薄氷に足を付けてから素早く渡ろうとしてました、丁度川の中間に来た時の事です「バキバキバキバキ~!」物凄い勢いで氷が割れて大きく波立ったのです!お互い何が起きたか把握できない状態でした、波打つ水と氷が激しく揺れ動きます。

 ふとネズミが気になって探すと・・・見当たりません、彼も探してたのでしょう、そして彼が「あ~あれ~~~!」絶叫に近い声で叫びました!サイズは把握できませんが大きなイトウが顔を水面上に持ち上げて大きな口を開けて向かって行くのです、良く見るとそこにネズミが・・・

 イトウは一気に咥え込んでそのまま又激しく水中に消えたのです、しばらく氷と水が暴れるように波立ちながら静寂を打ち消してたのです、しばらく時間を忘れて呆然と立ち尽くしました、考えて見れば無意識の内に立ってました・・・、ふと気が付くとまた水面は平穏に戻り静寂が支配したのです。

 でこの後はと言うと・・・釣りをしないで話で盛り上がり帰りました、なんか本当に感動する出来事でしたので。

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コメント

すげぇ~!!!!!
何だかジョーズみたいですねぇ!!
戦慄のシーン、大自然の驚異。。。

はぁ~ 見てみたい ってか北海道凄すぎです♪

 komさんおばんでした~~~♪何とかただ今戻りました、本当に静寂の時間に強烈な音とシーンが起きたんですから知らないうちに立ち上がってましたよ、本当に凄かったですよ~~~♪

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